野鳥がもっと大きく撮れる一眼デジスコ

デジタル一眼レフではじめる超望遠撮影

Vol.1 はじめての野鳥撮影

愛らしい姿をし、美しい声でさえずる鳥たち。 彼らを自分のカメラで大きく撮れたら、 どんなに楽しいでしょうか。 そんな想いに応えてくれるのが、 スポッティングスコープに デジタル一眼レフを組み合わせた 「一眼デジスコ」と呼ばれる撮影手法です。

あなたの家の近くにも「野鳥」は棲んでいます

写真:メジロ(撮影/叶内拓哉)
頭から背にかけてウグイス色をし、目のまわりが白いメジロは、人家の近くでも見られる身近な野鳥(撮影/叶内拓哉)

朝、目覚めたとき、外から鳥のさえずりが聞こえてきませんか。
「チュンチュン」と鳴くのはズズメですが、「ピーッ」「ピーヨ」と聞こえたらヒヨドリ、
「ツツピィ、ツツピィ」と聞こえたら、近くにシジュウカラがいるはずです。

野鳥は深い森や高い山だけでなく、人が多く住む街の中にも棲んでいます。
近くに池や木立のある公園を訪ね、しばらく耳を澄ませてください。
きっと鳥たちの声が聞こえてくるはずです。

美しい声でさえずる野鳥を見つけたら、どんな姿をしているのか、大きく見たくなりますね。
そこで登場するのが、双眼鏡スポッティングスコープです。

  • 写真:ホオアカ(撮影/叶内拓哉) 頬が赤いホオアカは、河原の灌木やアシなどに留まって鳴く(撮影/叶内拓哉)
  • 写真:一眼デジスコ スポッティングスコープにデジタル一眼レフを組み合わせた「一眼デジスコ」

このスポッティングスコープは望遠鏡として使用できるだけでなく、フォトアタッチメントを組み合わせると、デジタル一眼レフを取り付けられるようになります。

この撮影スタイルを「一眼デジスコ」と呼び、
野鳥を大きく撮ることができます。

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デジタル一眼レフで野鳥を大きく撮れる「一眼デジスコ」

一眼デジスコの接続例

野鳥撮影に最適な「一眼デジスコ」は、スポッティングスコープ(TSN-884/TSN-774がオススメ)を撮影用レンズに仕立てるというものです。スコープに、フォトアタッチメントTSN-PZ、あるいはTSN-PA6を取り付け、使用するカメラの機種やメーカーに合わせてカメラマウントを選べば、デジタル一眼レフに装着し、超望遠撮影ができるようになります。

このとき、便利なオートフォーカスは使えませんが、ファインダーの像を見ながら、フォーカスノブを回して、ピントを合わすことができます。露出も絞り優先AE(オート)に設定すれば、自動的に最適なシャッター速度で撮影されます。
※絞り優先AEが使えない機種もございます。

デジスコアイテム解説

スポッティングスコープTSN-884
「一眼デジスコ」には、直視型で光学性能に優れたプロミナータイプが最適。大口径フローライトクリスタル搭載のTSN-884、あるいは高性能と携帯性を兼ね備えたTSN-774がオススメです。(TSN-660/600シリーズも一眼デジスコが可能です。)
フォトアタッチメントTSN-PZ
デジタル一眼レフ専用(APS-C/フォーサーズフォーマット対応)のズーム式フォトアタッチメント。焦点距離は680〜1000mmとなり、実際の撮影ではAPS-C機では1020〜1500mm相当、フォーサーズ機では1360〜2000mm相当の超望遠撮影が可能です。(フルサイズのデジタル一眼レフの場合、1000mmでのみ使用可能)
フォトアタッチメントTSN-PA6
より明るく、高画質を追求したフォトアタッチメント。焦点距離は600mmと若干短くなりますが、F値はTSN-884使用時で6.8、TSN-774使用時で7.8となり、TSN-PZより明るく、シャッター速度も速くできます。
カメラマウントTSN-CM3
カメラメーカーごとに形状の異なるマウントにマッチさせるためのアダプター。TSN-CM2にはキヤノンEOS、ニコン、ペンタックス、ソニーα(コニカミノルタ)、フォーサーズ用があります。また、キヤノンEOS用とニコン用には、より高精度な真鍮製の一体型加工マウントTSN-CM3が用意されています。
カメラマウントシステムTSN-PS1
スコープ本体とフォトアタッチメントの2箇所で「一眼デジスコ」を支える構造のバランスプレートで、三脚の雲台に固定する位置を選ぶことにより、重量バランスを補正することができます。

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実践編 その1